岩手県滝沢市で人気アイドルグループAKB48の握手会中にメンバーら3人が切りつけられた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された無職梅田悟容疑者(24)=青森県十和田市=が「人を殺そうと思った。誰でもよかった」と供述していると岩手県警が26日、明らかにした。県警は、梅田容疑者がAKBメンバーを無差別に狙ったとみて調べている。
県警によると、梅田容疑者は1人で会場を訪れた。全長50センチで折りたたみ式のノコギリ(刃渡り約20センチ)を手提げバッグに入れており、会場のテントに入るとバッグから取り出し、手前にいた川栄(かわえい)李奈さん(19)と入山(いりやま)杏奈さん(18)、20代男性スタッフを次々に切りつけたという。川栄さんは右手親指の骨折と裂傷、入山さんは右手小指の骨折と頭の裂傷を負った。
梅田容疑者は事前にノコギリを準備し、会場まで隠して持ち込んでいたことから、県警は計画的だったとみて動機を調べている。
川栄さんと入山さんは26日午後6時半過ぎ、盛岡市内の病院を退院した。2人は帽子をかぶり、けがをした手を布で覆い、病院玄関に姿を現した。入山さんは一礼し、「ご心配をおかけしました。もう東京に帰ります」。マスク姿の川栄さんは「ありがとうございました。もう大丈夫です」と語った。2人は車に乗り込み、東京に向かった。
どこまでセキュリティをすればいいのか不安が残る。
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