新潟県の三条市教育委員会は、9月から牛乳を全小中学校30校の給食の献立から外し、給食と別の時間に「ドリンクタイム」を設けて提供する方針を固めた。30日に開く学校給食運営委員会に提案する。
市教委は2008年度から、食育と健康づくりの一環として、小中学校での完全米飯給食を始めた。昨年度からは「米飯給食と合わない」などとの理由で、昨年12月〜3月の4カ月間、試験的に給食から牛乳を外し、牛乳以外の食材だけで必要なカルシウムやたんぱく質を補うことができるかどうか、検証していた。
市教委によると、煮干しの粉や大豆で必要なカルシウムやたんぱく質を摂取できる献立をつくれるが、メニューに限りがあることなど課題も浮上した。このため、献立は牛乳が出ていた時と同じとし、牛乳は給食時に出さずに、別の時間に提供するという。
学校給食から牛乳を外すことについて、文部科学省学校健康教育課の担当者は「把握している限りでは、聞いたことがない」と話している。
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