コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパンが東京都内の店から灰皿の撤去に向けて動き始めた。11月現在で店頭に灰皿を置く約1千店の経営者に灰皿の撤去を依頼した。他の大手コンビニでも進んでおり、街なかの受動喫煙防止策がさらに広がりそうだ。
「灰皿を撤去させていただきます」。葛飾区内のセブンイレブンに男性経営者(60)が貼り紙をして告知したうえで、23日に撤去した。同社からの依頼を受けて「お客さんの健康のために良い」と決断した。周囲に保育園や学校があり、子供の来店も多いことが決め手になった。
加熱式たばこを吸うという30代の男性は「世の中的に進んでいるから、しょうがない」。85歳の男性も「携帯灰皿を持っているから大丈夫」と話した。経営者によると、灰皿撤去への苦情や店頭での吸い殻のポイ捨てはないという。
セブン―イレブン・ジャパンによると、直営店は以前から灰皿を撤去していたが、フランチャイズ店はこれまで経営者の判断に委ねてきた。都内では全約2700店のうち、フランチャイズ店が大半の約2630店という。
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