飼っていた土佐犬のリードを放したことで、犬に襲われた女性(当時59)が死亡したとして、重過失致死などの罪に問われた飼い主の無職佐治清被告(65)=白老町=に対する判決が31日、札幌地裁苫小牧支部であった。守山修生裁判官は「過失は重大で、被害者への謝罪もない」と述べ、懲役2年6カ月罰金20万円(求刑同4年罰金20万円)を言い渡した。
判決は「土佐犬が人に危害を加えることを未然に防止すべき注意義務があったのに、怠った。人がいないと軽信した」とした。
判決によると、佐治被告は2月26日午前10時半ごろ、同町の浜辺で土佐犬(体重約45キロ)を散歩させた際、人がいないと思い込んでリードを放した。それにより、犬にかみつかれて失神し、波打ち際に転倒した同町の主婦橋場トミ子さんを水死させた。
橋場さんの夫和義さん(65)は判決後、「法廷で被告が言っていることは矛盾だらけで、到底納得できない。民事で賠償請求を考えている」と語った。
本来犬の飼い方を守らない飼い主が多い。これは大型犬も小型犬も同様です。リードをつけること、狂犬病予防注射など、守らない飼い主。加えて糞の始末もしない人まで。飼えないからと処分を依頼してくる飼い主も保健所には多くみえる。 大切な命、飼うには意識をもって飼養してもらいたい。
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